女の子がいらっしゃるご家庭では、「そろそろおひな様出さなきゃ!」という声が聞こえてきそうな2月。
我が家も先日やっとおひな様を出しました!
そんな我が家のおひな様をご紹介します◎
そして、我が家の購入時のことを、これから女の子のお子さんのご出産・おひな様のご購入を検討されている方に向けて、レビューしておければと思いますので、ぜひ最後までお読みください!
ひな人形に込められた想いとは?
日本の文化である「ひな人形」は、古来より伝わる節句のお人形で、人形を生まれた子どものかわりと考え、災いがふることのないよう、女の子の健康と成長、そして人生の幸福を得られますようにという、あたたかい思いを込めて飾るものとされています。
災厄の時代も、人の心を支えてきたひな人形の歴史
かつて、真っ先に産まれたばかりの子どもたちが、伝染病などによって、最も多くの命を奪われる時代がありました。
なすすべもなく、我が子が目の前で亡くなってしまうことを見守ることしかできなかった当時、子どもを持つ親の間で、「どうかこの子に災いがふりかかりませんように」という願いを込め、「身代わり」「厄除け」として、「人形」を飾るという習慣が生まれました。
そして、運よく我が子が災厄を免れ、無事成長することができたときに、その人形の前で家族が集まれることが何よりの喜びであり、「生きていられる幸せ」を家族全員で噛みしめられる時間としていました。
このように、古来より、日本人が我が子への思いを託し、家族が生きている喜びを実感し、その絆を深め合うための象徴が「人形」だったのです。

我が家もおひな様を買うのか、買うならばどんなものを買うのか迷っていたのですが、義理の両親が購入してくれるというありがたいお声をいただいたことと、こうした歴史があることから、購入を決定しました◎
ひな人形の選び方
どこに飾るか、どこに収納するのかを確認・決める
現代の生活環境では、大きなひな人形は場所を取ってしまい、置き場に困るという家庭も多くあるのではないでしょうか。
ひな人形を購入する際は、あらかじめ置き場所を決めておくとスムーズに決めることができるので、場所の幅×奥行×高さを測り、それに見合う大きさを目安に種類を絞っておくことをおすすめします。
また、収納場所の確認・確保もしておくと、片づけるときにもスムーズに◎
予算を決める
節句人形は、ほとんどが職人が手間と時間をかけて手作業でつくられており、伝統的工芸品として、名人が製作するひな人形もあるので、正直、高価な買い物です。
そのため、高額なイメージのひな人形ですが、低価格なものもあるので、予算と相談して選んでみてもよいかと思います。
ひな飾りの種類を決める
ひな飾りには、ベーシックな親王飾りをはじめとし、三段・七段飾りや収納飾り、ケース飾りなどがあります。
親王飾り
男雛と女雛を中心にし、後ろに屏風を立て、両脇に雪洞(ぼんぼり)を配置したシンプルな飾り。
三段飾り
女雛の侍女である三人官女を含めた、五人飾り。
七段飾り
七段に渡り、五人囃子と随人(右大臣・左大臣)、仕丁(もしくは衛士)も並ぶ十五人飾り。
他にも、京びなや立雛、家具調三段飾り、ケース入りひな人形など、さまざまな雛人形や雛飾りがあります。
ひな人形の種類を決める
人形そのものにも、「衣裳着雛人形」と「木目込人形」という種類があります。
衣裳着雛人形とは
木や藁などでつくった胴体に衣裳を着せ、別につくった頭や手足を差し込みます。
細部の仕立てにこだわり、繊細な美しさを表現。
木目込人形とは
胴体に彫った溝に布地の端を埋め込み、衣裳を着せたように見せている人形です。
型崩れがしにくく、扱いがとても簡単だというメリットがあります。
我が家のおひな様
我が家のおひな様は、置き場所・しまう場所を考えて、親王飾りを選びました!
数段あるわけではないので、出したりしまったりするのも、30分もあれば終えられ、蓋付きのプラスチック収納ケースに入れて収納しています。
お人形は、田村芙紗彦(たむらふさひこ)さんがつくられたもので、家族で人形専門店に行き、お顔を見て選びました◎
嬉しかったのが、お店に置かれているセットをそのまま購入することもできるが、台・屏風・花・灯りなど、他のものを組み合わせてもいいですよと言っていただいたので、お店においてあるものを少しカスタマイズするかたちで購入しました!
本格的なお人形にしたので、娘が大きくなったときに怖がったりしないかな?とも思ったのですが、今のところ毎年出すたびに、自分専用の本格的なおひな様を買ってもらったことを喜んでくれていて、「かわいい!きれい!」と言ってくれています。

田村芙紗彦(たむらふさひこ)氏とは
経歴・活動歴
官女・五人囃子・左大臣・右大臣・仕丁の13種の人形士(着せ付け士)として開業した後、独学で姫・殿の製作に着手。
研究を重ねた人形の形は、前から見ると、重心の低い正三角形で、高級感と安心感を醸し出し、斬新な配色と紋様を用いながら、伝統的な雰囲気を忘れないデザインセンスは、全国でも高く評価されています。
人形づくりに対する思い
「生まれてきた娘のために」と選ばれがちなひな人形ですが、生まれたばかりの赤ちゃんたちは、ひな人形を選ぶことはできず、実際は、親や祖父母が選び、購入します。
そのため、田村芙紗彦のひな人形は、子どものためだけにつくられておらず、購入する親や祖父母が、自分のために、子どものために、家庭に日本の文化と工芸品を選べるよう、大人も惚れ惚れするような魅力を追求しています。

確かに、我が家のおひな様は、ご親戚にも好評でした◎
カタチについて
前から見ると正三角形を描くように設計されていて、中心の一本線からシンメトリー(左右対称)を考えて着せ付けを行っています。
また、腕を長くし、重心を低くすることにより、落ち着いた雰囲気と自然さを出します。
刺繍・金彩デザインについて
刺繍・金彩デザインは、ほぼすべて田村芙紗彦オリジナルで製作していて、雑感を出さない配色・柄を取り入れています。
「ありきたりや、よくあるひな人形」のイメージから少しハズしたものを意識し、お客様にとってのこだわりの逸品・見惚れてしまう逸品であることを追求。
こだわりなど
極力、自然物を使用するように努めています。
国産藁胴・綿・木手・石帯(殿のベルト部分)には、玉(中国産の宝石)を使用し、特に、お殿様の石帯の玉は、実際に中国から取り寄せた本物の玉です。
木製の手の先(爪部分)は、桃色に塗りを施し、血色の良さ・より活き活きとした美しさを表現しています。
工房名:株式会社左京
HP:https://tamurafusahiko.sakyou.co.jp/
所属団体:一般社団法人日本人形協会 全日本人形専門店チェーン
福田屋人形店とは
福田屋人形店は、老舗の人形専門店で、トータル500種類を超える神奈川最大級の品揃えで、伝統的な日本人形からモダンなデザイン人形まで、幅広く取り扱っています。
店舗は、神奈川県の藤沢市を本店とし、横浜市や川崎市、東京都の町田市と、合計4店舗を営業。
各店舗には節句人形アドバイザーがいて、安心して節句人形を購入することができるように、最適なお人形選びを丁寧にサポートしてくれます。

我が家は横浜店で購入しましたが、スタッフさんがついてくださって、押し売りという感じもなく、本当に各作家さん・職人さんに敬意を払いながら、おすすめいただいた感じがしました。
当時は、キャンペーン中だったこともあり、おもちゃや絵本、お手入れセットなども特典としていただきました◎

まとめ
初節句には、ご家族や親戚が集まってお祝いする方もいらっしゃるのではないでしょうか。
女の子の末長い健康と幸せを祈るひな人形は、ご両親をはじめ、ずっと大事にしたいと思える品を購入されることをおすすめします。
毎年のひな祭りが楽しみになるように、ぜひ、納得のいくひな人形を選んでくださいね。
【店舗情報:福田屋人形店 横浜店】
住所:神奈川県横浜市神奈川区広台太田町4-3
TEL:045-321-6663(代)
営業時間:10:00~18:00
営業日:2024年11月1日(金)から2025年5月4日(日)まで休まず営業。
※年末年始を除きます
公式サイト:https://www.e-fukudaya.co.jp/
公式Instagram:https://www.instagram.com/fukudaya_ningyouten